映画「背」山口学監督制作・ぴあフィルムフェスティバル企画賞・ギャオ賞受賞

第29回ぴあフィルムフェスティバルにて2冠を受賞した異色のサスペンス映画。
きっかけはホンの些細な過ちだった――
路上で酔いに苦しむ女性を介護しようと、彼女の家まで送っていくだけだったはずなのに。
彼女に誘惑されるままキスをし、さあいよいよ、というところに出現した黄色い靴下の男。
見られた? 見られてない? 
一目散でその場を逃げたものの、それから彼の行くところ、常に影がつきまとうようになっていく。

ふとしたことから巨大タンクローリーに追い回される中年男の恐怖を描いたスピルバーグのデビュー作『激突!』を例にするまでもなく、恐怖はこわもてに見せられるより、平凡な日常のちょっとしたズレから表現されるほうが何十倍も煽られるものなのだ。
黒沢清映画フリークならぜひチェックしてほしい作品である。
製作側の意向によりDVD・ビデオ化はされないため、劇場のみでの上映です。
この機会をお見逃しなく!

(PFF)
映画「背」公式キャッチコピー
映画「背」公式サムネイル01
映画「背」公式サムネイル02
映画「背」公式サムネイル03
映画「背」公式サムネイル04
映画「背」公式サムネイル05
黄色い恐怖に取り憑かれた男の運命を翻弄するデスゲーム

退屈な高校の卒業式を終えたサトルは、悪友2人と繁華街に出てナンパを試みる。
一人だけ失敗したサトルは、コンビニの横にうずくまる女性と遭遇。酔いすぎた彼女をアパートまで送ると、ラッキーなことに「あがっていけば」と誘われる。 シャワーから出た彼女はあからさまにサトルを誘惑し、ベッドにもつれこむ。
だがその時、チャイムが鳴り、こたつに隠れたサトルの目の前に、黄色い靴下を履いた男の足が・・・。
その男は驚異的な力でサトルが飲み干したスチール缶を握りつぶし、暴れ出す!

仙台への大学進学を控えて悪友たちと弾ける青春バディームービーの雰囲気で幕開けしながら、黄色い靴下男の出現によって、サトルの身辺は恐怖に満ちていく。
 黄色男は現実なのか・・・サトルの幻影なのかも判然としないまま、意外な方向へと話は突き進む。
彼女のアパートにあった黄色い下着、線路脇に咲く黄色い花、軽自動車の黄色いナンバープレート、黄色いパーカー、黄色い風船、黄色いビニール傘。
 随所に周到に配置された黄色がじわじわと恐怖を盛り上げていく――


※尚、本編にて音声が聞き取りづらい箇所がございますが、予めご了承下さい。